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やけど(熱傷)

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やけど(熱傷)について

やけど(熱傷)について

やけど(熱傷)とは、皮膚に熱や薬品などが作用することでおこる傷害を指します。やけどの程度は、作用した熱の温度と皮膚に作用する時間によります。

やけどの3分類(やけどの深さによる)

①第Ⅰ度熱傷 発赤(赤みがでること)・軽い腫れ・痛みを訴える。主に表皮だけの傷害。
②第Ⅱ度熱傷 数時間~48時間経過後から大小さまざまな水疱をつくり、ただれた状態になる。②-A.真皮浅層熱傷(真皮の浅い部分まで)と②-B.真皮深層熱傷(真皮全層にわたる)があり、それぞれ治療方針・予後が異なる。
③第Ⅲ度熱傷 真皮・皮下組織、筋組織またはそれより深い組織に及ぶ。やけどを負った部分は壊死し、その後の障害も大きい。
  • 二次感染を起こさなければ、①第Ⅰ度および②-A第Ⅱ度真皮浅層熱傷では、瘢痕(やけど痕)を残さず治癒します。
  • ②-B第Ⅱ度真皮深層熱傷および③第Ⅲ度熱傷では、瘢痕(やけど痕)の完治が避けられません。植皮が必要となります。

生命の危険度

熱傷の重症度は、やけどを負った面積の広さとその深さによって判定されます。
特にやけどの部位の広さと深さは生命の危険度と最も深い関係にあります。

○受けた面積との関係

生命の危険 ショックのおそれ
成人 体表面積の40%以上 体表面積の20%以上
乳幼児、高齢者 体表面積の30%以上 体表面積の10%以上

手の平の面積を1%として概算する方法が多く用いられます。

用語解説:ショック

やけどの面積が広くなるほど、全身症状は強く現れます。重症の場合には、すぐに顔面蒼白やチアノーゼ(皮膚が青紫色になる症状)が現れます。また脈は弱くなり、脈を打つ回数が減ります。これを一次ショックといいます。

やけど(熱傷)の原因

主な原因は、高温の液体や固体に触れることです。
例えば、火災、爆発、薬品(酸、アルカリ溶液など)、電流(家庭電源、落雷など)があります。

また低温やけどのように、温度自体は低温でも長時間・直接接触することによっておこる熱傷もあります。一例ですが、接触部の温度が44℃の場合、約6時間でやけどを負います。

やけど(熱傷)時の適切な応急処置

適切な応急処置の方法は、やけどの深さや範囲によって異なります。

軽症から中症の場合

ただちに冷たい水で冷やすことが先決です。患部を水道水などの流水や洗面器に貯め、痛みがなくなるまで冷やします。衣服の下をやけどした場合、皮膚が衣服に貼りついていることがあります。その場合、無理に脱がさず衣服の上から冷やしてください。また、患部が腫れることがあるので、腕時計やアクセサリーは直ちに外しましょう。水ぶくれができても、潰してはいけません。痛みが治まるまで冷やしたら、患部に清潔なガーゼ当て、できるだけ早くクリニックを受診しましょう。自己判断で軟膏や消毒薬を使用しないようにしてください。

重症の場合(※煙を吸い込んだ気道熱傷の場合も同様)

広範囲に及ぶやけどや深いやけどは、命に関わります。直ちに119番通報してください。
大きなやけどを負った場合は、清潔なタオルやシーツなどの布で覆って水を掛けます。また、衣類を無理に脱がしてはいけません。

応急処置をしたら、後は救急隊員の処置に任せてください。応急処置はその後のやけど治療に大きく影響を与えます。いざという時のために、正しい処置を覚え、迅速に対応できるようにしましょう。

※注意※
重症の場合は、決して水で冷やす以外の処置をしてはいけません。自己判断で薬を塗ったりもしないでください。

やけど(熱傷)の主な治療法

早期受診・早期治療が、やけどの傷痕や後遺症を最小限に抑えるポイントです。
やけどの治療に使われる外用薬は、やけど専用のものがあるわけではありません。
やけどの深さや皮膚表面の状態に応じて、皮膚の損傷を治療する際に使われる外用薬を使い分けています。
真皮浅層II度熱傷までなら、体が本来持つ治癒力によって跡が残らず治るので、薬は治癒力をサポートするものを選びます。

第Ⅰ度熱傷の初期治療

初期治療

細菌に感染するリスクはないため、特別な治療は必要ありません。やけどした部分をよく冷やし、ステロイド(炎症を抑える成分)を含む軟膏を塗る場合があります。紫外線に当たると炎症性の黒ずみのような色素沈着を起こしやすいです。そのため、やけどした部分を陽に当てないように注意しましょう。

第Ⅱ度熱傷の初期治療

II度熱傷の治療では、体が本来持つ治癒力を妨げない環境を整えることがポイントです。
推奨される治療法は、ワセリンなどがベースとなっている軟膏を厚めに塗る治療法です。やけどした部分を保湿し保護することが目的です。

感染症が心配される場合は、抗生物質を含む軟膏を使うこともあります。
ほかにも、傷の治癒に関わる細胞の増殖を促す成分を含んだスプレー式の外用薬などがあります。

※必ず医師に相談してください

やけど(熱傷)を負ったらどこで治療するの?

まずは皮膚科医に相談して治療することをお勧めします。

軽いやけどと思っていても、実際には深いやけどで予想以上に傷跡が残ることもあります。
やけどの治療技術の高い皮膚科の先生に相談するようにしましょう。

広範囲のやけどを負った場合(全体表の皮膚の30%以上)は、命に関わることがあります。
救急科、麻酔科、皮膚科の医師が常駐する総合病院で集中的な治療を受けることが必要になります。